「海外勤務者の健康課題とワクチン接種」開催レポート
「海外勤務者の健康課題とワクチン接種」セミナーを開催しました!
12月の無料セミナーでは、日本産業衛生学会海外勤務健康管理研究会より五味先生・古閑先生のお二人をお招きし、海外勤務者の健康課題とワクチン接種をテーマとしてセミナーを開催しました。
このセミナーの紹介ページはこちら 海外勤務者の健康課題とワクチン接種セミナー前半では、五味先生に海外勤務者の健康問題と対策について、セミナー後半では、古閑先生にワクチン接種についてお話いただきました。

講師

五味 秀穂 先生(ごみ ひでほ)
一般財団法人航空医学研究センター専務理事・所長
東京慈恵会医科大学卒業
米国ラ・ホヤ アレルギー免疫研究所留学
英国ロンドン日本クラブ診療所派遣
全日空運航本部乗員健康管理部長
東京慈恵会医科大学内科客員教授
専門分野は内科・腎臓・高血圧

古閑 比斗志 先生(こが ひとし)
特定非営利活動法人 JAMSNET東京理事
愛媛大学医学部卒業
外務省入省後、各国で医務官として勤務
前厚生労働省東京検疫所検疫課長
外務省を退職し、本年9月から、品川イーストクリニック院長
専門分野は内科渡航医学
セミナーレポート
海外勤務者の健康問題と対策
メンタルヘルス問題
2014年に海外派遣企業へ実施したアンケートでは、海外勤務で心配な健康問題としてメンタルヘルスがトップに挙がりました。
メンタル的な疾患で経過観察中の方に海外勤務を指示する場合、可否判断の明確な基準が設けられておらず、主治医との相談や本人の意思確認が重要となってきます。
派遣前・派遣中・派遣後のサポート
海外勤務者のメンタルヘルス不調を予防するためには、どのようなサポートが必要なのでしょうか?
サポートするタイミング別に考えると、
- 派遣前には基本教育や出張でのイメージ作り
- 派遣中には現地でのストレスチェックや帯同家族のケア
- 派遣後には日本の仕事や生活への順応へのサポート
などが挙げられます。

海外勤務者のワクチン接種
途上国では感染症が多い
日本や先進国では感染症はコントロールされていますが、海外勤務者の派遣先となりうる途上国では、結核や肺炎等呼吸器感染症などが死因の上位を占めています。
その為、どこの国でどの感染症が流行っているか日頃から情報を集めておくと良いでしょう。
母子手帳で確認
麻疹・風疹・おたふく風邪・水痘感染者やウイルス性肝炎への感染を防ぐため、前もって母子手帳等でしっかりとワクチン接種歴と罹患歴の確認を行いましょう。

セミナー感想と次回予告
リスクファクターの洗い出しと対応を予め考えておく事が大切
海外勤務者はその性質上、健康トラブルへの即時対応が難しい為、どの時点でどのような対応が可能なのか予め考えておかなければ実際の対応が更に遅くなってしまうということを学びました。
「海外環境に適応するにはどの人も半年から1年はかかる」「年齢が高くなると陽性率が下がる」といった五味先生のお言葉からは、リスクファクター洗い出しの為の情報収集が重要であると感じました。
次回の無料セミナーは2020年2月21日(金)に「中小企業で進める健康経営」の開催を予定しております!
働き方改革、健康経営といった社員の健康に力点をおいた経営のあり方が求められています。
このセミナーでは、この取り組みを進める上で重要となる8つのキーワードについて、中小規模事業所の事例も交えて梶木繁之先生に解説していただきます。
皆様お誘い合わせのうえ、是非お申込み下さい!
