「メンタルヘルスマネジメントの基礎」開催レポート
メンタルヘルスセミナーを開催しました!
今年度、新横浜ウエルネスセンターでは、メンタルヘルスをメインテーマに据えて、セミナーを開催します。
昨年9月のオープニングセミナーの講師をされた黒木先生が、「経営に役立つメンタルヘルス・マネジメント・シリーズ」全5回を担当されます。
前回大好評でした本セミナーは、第2回 開催告知後すぐに定員を超えるたくさんのご応募をいただき大盛況となりました。
たくさんのご参加、ご応募ありがとうございます!
7月13日に第2回目を開催しました。
セミナーレポート
今回のセミナーでは目が痛くなります。「目からウロコ」が落ちるからです。
という黒木先生のジョークで始まりましたが、「目は痛くなかったですが、目からウロコが落ちた気分です」「参加して本当に良かったです」とのお声をいただきました。
ここがよかった! 4つ
1)ストレスが溢れる構造
第1回にも登場したストレスによる不調(NIOSHのストレスモデル)についての黒木先生の解説は、何度聞いても分かりやいと思う部分です。
- ストレスは誰にでもある
- ストレス耐性、ストレス反応は個々に異なる
- 人間は変化に弱い(変化には良いこと、悪いこと両方含む)
- 支援者の有無も重要(上司・同僚・家族)
こうした要因が関係し合い、ストレスが溢れた状態となり心身の不調が生じます。
2)メンタルヘルス不調についての黒木先生による定義
「自分でも把握しきれないようなストレスが蓄積した結果、予測できないタイミングで、脳を始めとした身体機能の不具合が生じ、それによって、就業生活や日常生活が円滑でなくなる状態」
ドキッとしました。レポート筆者は、「自分でも把握しきれないようなストレス」と「予測できないタイミング」という部分から、初めてありありとメンタル不調は他人事ではないと感じました。
ハードワークに埋没している方々は、まだ大丈夫と思っている方が多いようです。
確かにバリバリと仕事をこなし、メンタル不調とは無縁そうな方もおられます。
一方、これまで実際にお会いした不調者の多くは、「まさか自分がこんなになるとは思わなかった」と話していました。
昨今の豪雨や気温の上昇についても続々と警報が出ています。
こうした科学的な予測ですら「自分は大丈夫だろう」と思うのが人の常です。
メンタル不調の発生を本人でも予測できないとしたら、しっかり働くためには日頃からのセルフケア、社内の事前対策は重要ではないでしょうか。
3)人生の冬
先生は、メンタル不調を人生の冬と表現されました。
メンタル不調に陥ると、「弱い」「ストレスに負けている」と根性論で語られることが往々にしてあります。
当人のそれまでの人生のあらゆる問題が複雑に絡み合って、メンタル不調は生まれるそうです。
そして、この発生はゼロにすることはできないそうです。
冬であっても、木は生きています。先生の見放さない感じが伝わる部分です。
4)メンタル不調とハラスメントは紙一重
メンタル不調は「弱い」イメージ。ハラスメントは「強い」イメージ。
この両者は紙一重で、メンタル不調の現れ方の違いであるというもの。
そう思いながらハラスメントで周囲に迷惑をかける人をもう一度見てみると、今までと違って見えてきませんか?
具体的な対応方法
1)初動について
具体的に、やってはいけないことを教えてくださいました。
黒木先生の提示される例は、大変分かりやすく面白いです。
ヒアリングの流れも、非常に具体的でした。
2)つまりどうすれば良いのか
本人の話を聴き、同時に専門家にも相談する。事前に体制を作っておく必要があります。
対応は早ければ早い方が良く、悪化しないうちに産業医に相談して欲しい!と黒木先生。
3)セルフケア
自分を大切に育てましょう。
感謝の力を利用した心の筋トレ。「ありがとう」を1日3つ挙げてみることを先生は推奨しています。
ここまで教えてくださる黒木先生、本当にありがとうございます。
4)おまけ
当社バイオコミュニケーションズでも、産業医・保健師紹介のサービスがあるんです。
ご興味のある方は、是非該当ページをご覧ください。
目からウロコが落ちると、どうなるのでしょうか。
メンタル不調問題に対してどうしたらいいのかわからない!困った、ではなく取り組もうと思えるようになった方は多かったのではないでしょうか。
次は、理解したことを実行しましょう!大丈夫です!できます!
不調者が診断書を持ってくる頃には、時すでに遅しです。
できるだけ早いうちに、対応しましょう!!
予防と早期対応はお互いの幸せのための重要なポイントです。
次回3回目のセミナー 9月21日(金)をお楽しみに!