「横浜健康経営認証制度クラスアップセミナー」開催レポート
「横浜健康経営認証制度クラスアップセミナー」を開催しました!
健康経営認証制度とは、健康経営への取り組みについてクラスA~クラスAAAの三段階で認証を与え、健康経営への企業の投資効果を高めていくというものです。
企業の働き方改革が注目を集める中、健康経営の概念も日々重要性を増やしていきます。
セミナーには、横浜市内の企業で既にクラスAやクラスAAを習得されている企業に参加していただき、クラスアップのための講演を熱心に聴いていただきました。
このセミナーの紹介ページはこちら 横浜健康経営認証制度クラスアップセミナー講師
- 横浜市健康福祉局保健事業課 鈴木 礼子 様
- 認証のための「How to 健康経営」
- ハマゴムエイコム株式会社 理事 兼 経営企画本部 総務人事部長 青木 崇 様
- 「働き方改革からはじめる健康経営」
- 横浜市スポーツ医科学センター 管理局長 倉本 裕義 様
- 横浜市スポーツ医科学センターのご紹介
- バイオコミュニケーションズ株式会社 産業保健支援課 飯塚 明雄
- 産業保健人材支援サービスについて
セミナーレポート
認証のための「How to 健康経営」
横浜市健康福祉局保健事業課の鈴木 礼子 様より、認証制度の理念、健康経営の進め方、取得の方法をテーマとして講演していただきました。
健康経営という言葉はよく使っているし、実際の取り組みも進めているのだけれど、効率よく進めるにはどうすればいいのだろう?
そんな疑問を解消するセミナーです。
まずは健康課題の把握から
健康課題に対する効果的な取り組みを行うためには、まず現状を把握(=重点対象者を設定)、そこからプログラムを選択、実行した上で、PDCAサイクルを回していくことが重要とのこと。
三つの健康投資
具体的な取り組みにあたる健康投資。
健康経営における企業の投資には、以下の三つがあるそうです。
- 時間投資……ワークバランスの推進、メンタルヘルス教育
- 空間投資……社員食堂の設置、職場レイアウトの変更
- 利益投資……健康づくり事業への投資
①の時間投資についてはよく聞く話ですが、②や③となると取組んでいる企業は多くないのではないでしょうか。
それでも空間投資や利益投資まで行えば、企業の取り組みというものが従業員の目に見えて、健康経営への一体感が増してくるかもしれません。
過程と結果、両方を評価し、改善に繋げていきましょう!
評価の方法にはプロセス評価とアウトカム評価があり、しっかりやれているか(プロセス)、そして結果が伴っているか(アウトカム)、両方をしっかり評価し、PDCAサイクルに乗せていくことが大事なのだそうです。
これも当たり前のようでいて、うっかりおろそかにしてしまいそうな考え方ですね。
「働き方改革からはじめる健康経営」
ハマゴムエイコム株式会社 理事 兼 経営企画本部 総務人事部長 青木 崇 様より、ハマゴムエイコム株式会社での健康経営の取り組みについて、IT業界の実態に即した、健康経営の在り方や、豊富な事例をもとにお話しいただきました。
IT業界ならではの難しさ
IT業界は人数×工期で売り上げが決まる業界であり、効率ダウン=成果減は当然のこととして、単純に労働を減らすだけでは、そのまま利益も減ってしまう……、という難しさがあるようです。
そういった悩ましさの中で、プレゼンティーズムの極小化を目指す、というのがハマゴムエイコム様の方針なのだとか。
上手くいかないこともある……失敗を活かすために
取り組みの結果はもちろん成功ばかりではありません。
セミナーでは実際の取り組みやその成功事例だけではなく、取り組みが上手くいかなかったケースにも触れ、それをどのように活かしたかというプロセスについて、とても参考になる事例をご紹介いただきました。
セミナー感想と次回予告
健康経営認証制度とその取り組みに関するお話を伺い、従業員の健康保持・増進といったものが、企業の経営戦略においてますます重要になってきているのを感じました。
横浜市の健康経営支援拠点であるウエルネスセンターとしましても、健康経営に対する企業のニーズを敏感に捉え、普及に尽力していきたいと考えています。
次回は7月5日に、初めて健康経営認証を取得されようと考えておられる企業様向けの「横浜健康経営認証制度説明会」を開催します。
皆様お誘い合わせの上、是非ご参加ください。