「メンタルヘルス・マネジメントの山場」開催レポート
メンタルヘルス・マネジメントの山場 を開催しました!
黒木先生のメンタルヘルスマネジメントセミナーはとうとう最終回となりました。
先生によりますとこれは導入期で、さらに内容をグレードアップさせて、これからもメンタルヘルス対策に取り組む方への力となるセミナーを計画中との事です。
これまでセミナーで先生が伝えた内容は、大変多く、今回まとめとして濃密な内容のセミナーとなりました。
今回のレポートは1月18日 第5回「メンタルヘルス・マネジメントの山場」についてです。
セミナーレポート
興味深かった点
休業と治療によって回復した復職時の社員さんの状態を「充電した状態」と例えます。
充電してもバッテリーの状態が悪いと、すぐ電池切れになることを携帯電話で経験された方も多いでしょう。
メンタル不調者の復職時には、新しいバッテリーで充電100%した状態ではないというものです。
バッテリーの状態は、復職後も治療を継続し、職場でのフォローを受けながら徐々に回復するというものです。
定期的に面談をしながらフォローを終了する時期を見極めます。
復職者ご自身にも、焦りとやる気から無理をしたり、通院を中断したりということが往々にしてありますので、バッテリーの回復をイメージしていただくことも必要かもしれません。
また、メンタル不調社員への対応は、マイナスとマイナスの選択であると先生は言われます。
休ませるべきか、このまま走らせるべきか。どちらにしてもマイナスであることは間違いないと。
そして、新幹線運転の判断とよく似ていると表現されました。
新幹線運転の判断は、運転士が司令と相談して行うそうです。運転している人は上司。
メンタル不調者である社員は新幹線。司令は人事総務です。
重要なポイントは一人では判断しないということ。
運転士(上司)は判断せず、(人事に)相談すべきで、新幹線の下にもぐって不具合のある箇所を調べるのは専門家(産業医等)であるというものです。
そして、メンタルヘルスのトラブルには、下地としてメンタル不調者とプレメンタル不調者の負の連鎖がある可能性があること。
特に職位の高い人(経営者・経営層・管理職)の状態が悪い場合には高率でトラブルに発展するというものです。


頑張っている上司の気持ちは、とてもよく分かる気がします。
俺だってこんなに頑張っているんだ、甘えるな
自分こそは正しい
私が一人で判断しなければ(気負い)
頑張る人がプレメンタル不調者である可能性があります。
あなたの会社には、そんな可能性のある方はいませんか。
繰り返しますが、運転士(上司)は判断せず、(人事に)相談すべきであること。
新幹線の下にもぐって不具合のある箇所を調べるのは専門家(産業医等)です。
中小企業では、相談できる先が限られることが多いため苦しいこともあるのではないかと思います。
ウエルネシーでは、このたび個別相談のメニューを作りました。
ご興味のある方は是非お問い合わせください。
最後に
さて、最後にセミナーでの黒木先生からのメッセージです。(セミナー資料から)
問題解決のために不可欠なものそれは、学びです。
- こういう事案が続くということは、わが社は一体……?
- この事案から私は、どんな教訓を得ることが出来るだろう?
- この人と私は別人だが、何か似ている部分はないだろうか?
- この人から私は、反面教師的に学ぶことはないだろうか?
- 仕事の事案だが、私の私生活の教訓にならないだろうか?
- 大変な人だが、私を学ばせ、成長させてくれた 有難う
プレメンタル不調に陥っていると学ぶことができない。学ばなければ繰り返す。
学びのために各人が自分を癒す術を覚えなおしましょう。
新横浜ウエルネスセンターでは、来年度も各種セミナーを開催の予定です。
是非、今後もホームページをご覧ください。